食塩の代名詞ナトリウム。野菜や果物に多く含まれるカリウム。
これら2つの必須ミネラルは、細胞の内側と外側でシーソーのように上手くバランスを取りながら、私たちのカラダをサポートしてくれる心強いパートナー。
ひとたびバランスが傾くと、むくみ等の原因にもなりやすくなるため、私たち自身、食材からカラダに取り込む量にもココロを配りたいナトカリ。
では、実際に、ナトリウムとカリウムの働きとナトカリバランスが重要な理由について見てみましょう!
目次
2. ナトカリバランスが重要な理由
3. カリウムが多く含まれる食材
4. 夜のリラクゼーションタイムにナトリウム
5. まとめ
1. どのような働き?ナトリウムとカリウム
私たちのカラダを構成する元素として、ほんのわずかの量なのに、ヘルスコンディションには大きなインパクトを与えるミネラル。
食事から摂ることが必要な必須ミネラルは16種類。その中でも、バイタルサインにも影響を与えるナトリウムとカリウムについて見てみましょう。
《ナトリウム》
細胞の外側に多く含まれるナトリウム。食塩を構成する栄養素として有名です。ナトリウムを含む食塩を多くカラダの中に取り込むことで、血圧を上昇させ、高血圧の原因となります。また、細胞内外のミネラルバランスを崩す原因ともなり、結果として、むくみを誘発してしまうことも。
ナトリウムと食塩(塩化ナトリウム)はイコールではありませんが、ナトリウムを食塩相当量(塩分)として換算し、どのくらいの塩分量を摂っているかを確かめることができます。
食塩相当量を用いた1日の摂取目標値は以下の通り。
男性:7.5g未満 女性:6.5g未満
※持病で高血圧・腎臓病ある方は男女ともに6.0g未満
食塩相当量(g)=ナトリウム(g)×2.54
計算式を用いなくても、加工食品などには、小さく食塩相当量として記載がありますので、パッケージの裏面も要チェックですね!
ここで注意したいのは数字のトリック。1袋、または、100gあたりに占める食塩相当量なのかで実際にカラダに取り込む食塩量にも違いが発生します。明記されている食品の容量も一緒に要チェック!
《カリウム》
細胞の内側に多く含まれるカリウム。野菜や果物に多く含まれています。筋肉や神経伝達の働きを正常に保ったり、多く摂り過ぎたナトリウムがカラダに吸収されることを阻止し、カラダの外に排出。
カリウムは、通常の食事内容で不足することはないものの、夏季の脱水症状や嘔吐などでいつも以上にカラダの外に排出された場合、食欲低下などの原因になります。夏季はカリウムを多く含むスイカや夏野菜から水分も一緒に摂ると脱水症状も防げて一石二鳥ですね!
2. ナトカリバランスが重要な理由
細胞の内側と外側では、その水分を構成するナトリウムやカリウムなどの成分を一定に保つために調整されています。
細胞内外のバランスが崩れると、それを補おうと、構成成分が移動し、血液循環でポンプや濾過の役割を担う心臓や腎臓の機能に悪影響。むくみや高血圧、低血圧、不整脈など、カラダからの危険信号が点滅します。
ナトカリバランスを良好に維持するためには、1日の野菜・果物摂取基準350gと200g以上。そして、1日の食塩相当量は6.5g以内を目指すとナトカリバランスもアジャスト!
果物は、糖分を多く摂りすぎる可能性があるため、200gを大幅に超えないことが大切です。
3. カリウムが多く含まれる食材ベスト5
ナトリウムを多く摂り続けた場合、むくみや高血圧が心配されますが、一方のカリウムは、多く摂り過ぎたナトリウムをカラダに取り込む量を調整し、多く摂り過ぎたカリウム自体は、腎臓の機能に問題が無い限り、通常は、カラダの外に排出されます。
カルシウムを上手くカラダに取り込むためにもカリウムは重要。結果として、ヘルシーボーンを育て、骨粗鬆症予防にも繋がる効果も期待されています。
1日あたりのカリウム摂取目標量=2,600mg以上
では、カリウムが多く含まれる食材を見てみましょう。
果物 | 魚類 | 野菜・豆類 |
バナナ 432mg (1本) | サバ 480mg (1/2尾) | トマト 399mg (1個) |
マンゴー 442mg(1個) | カレイ 330mg(1尾) | 春菊 920mg (1束) |
桃 387mg (1個) | サケ 350mg (1切れ) | じゃがいも 554mg(1個) |
梨 357mg (1個) | タイ 376mg(1切れ) | サツマイモ 846mg(1本) |
キウイ 203mg(1個) | ヒラメ 387mg(100g) | 納豆 330mg(1パック) |
こうして見ると、旬の食材はもとより、年間を通して、比較的低価格で購入できる食材にもカリウムが多く含まれていますね。
カラダだけではなく、お財布にも優しいカリウム!
4. 夜のリラクゼーションタイムにナトリウム
毎日の生活で活かすことができるカラダの中のナトカリバランスを中心に見てきました。時には、カラダの外からもナトリウムも活用してみませんか?
どのように活用??
みなさん良くご存じのバスソルトです。
熱海温泉や有馬温泉に代表される泉質のナトリウム塩化物泉は、保温やカラダの緊張を緩める効能で有名。
冷えやすいカラダの構造を持つ私たち女性にとって嬉しい効果!寒さで筋肉が萎縮しがちなウィンターシーズンに最適です。
でも、温泉まで足を延ばせない。毎日の仕事や家事疲れを1日の終わりに癒したい!その願いを叶えるのが、バスソルト。
生命の誕生は海で育まれました。私たちのカラダを循環する血漿や胎児を守る羊水を構成する細胞外液は、海と同じ量のナトリウムからできています。だから汗は塩辛い。
1日の終わりに私たちのカラダとココロを丸ごと癒してくれるバスタイム。カラダの外からもゆったりとナトリウムを活用してみませんか?
5. まとめ
ナトカリバランスは女性のカラダにも、家族の健康にとっても大切。
脳にとって、塩分・糖分・脂肪分は、刺激を与えてくれる物質として大歓迎。
ひとたび強い刺激を受けると、脳も学習し欲張りになり、同レベル以上の刺激を求めるようになります。
このような経験はありませんか?
せっかく、家族やパートナーのカラダを想って食事を作っても「味薄くない?」の反論でモチベーションダウン。
少し手間は増えますが、かつおや昆布だし、スパイスやハーブなどの香味物、レモンやスダチなどの柑橘類も隠しアイテムとして揃えるとキッチンも華やぎ、料理のモチベーションアップに繋がるかもしれません。
習慣化されることで、脳も再学習し、「これが良いのかも」と受け入れ態勢を整えてくれるはずです。
健康は生活のベース。反論に屈しないマインドセットも大切です。