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「生理痛・貧血・腰痛」その症状、病気のサインかもしれません。

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「生理痛・貧血・腰痛」その症状、病気のサインかもしれません。

毎月やって来る生理と生理痛。

「最近、立ち話が辛いかも?ちょっと気になるけど、生理中だし、これくらいは仕方がない…」

何とかやり過ごしている毎月のカラダの出来事。実は、その背景に治療が必要な病気が潜んでいることも稀ではありません。

「毎月のことだから」と“日常の忙しさ”の傍らに置いたままにしないで、その背景を少しだけ覗いてみませんか?

目次

1. 生理にまつわる症状
2. 鉄分補給だけが解決策ではない
3. 予防できない貧血症状
3.1 子宮筋腫の概要
3.2 貧血症状の原因
4. 注意したい随伴症状
5. まとめ

1. 生理にまつわる症状

「毎月やって来る生理が憂うつ」

「痛みは市販薬で何とか凌いでいるけど、ナプキンも頻繫に替えなくちゃ持たない…」

「何だか最近、出血している期間が長い気がする…」

「仕事中に何度も席を立てない…」

「ふらつきやめまいも少しあるかも…」

このようなお悩みはありませんか?

実は、あなただけではなく、定期的なサイクルで生理がある女性の多くが抱える症状でもあるのです。

その原因を、貧血の観点から見てみましょう。

 
2. 鉄分補給だけが解決策ではない

生理(月経)や出産に伴って、カラダから失われる血液量は増加。

妊娠や授乳に伴って、カラダが必要とする血液量も増加。

女性のライフステージでは、日常的な場面から、重大なライフイベントに至るまで、体内の血液量はダイナミックに変動しています。

約40兆個もの細胞からできている私たちのカラダ。

その細胞内でエネルギーを作る働きを担う酸素。細胞に酸素を供給するのが、赤血球に含まれるヘモグロビン。ヘモグロビンを作る重要な成分が鉄です。

女性のカラダでは、生理などによる定期的な出血に伴い、必要とされる量も、失われる量も多い血液。

中高生くらいの頃、母親から「鉄分をしっかり摂りなさい」と教えられた記憶があるかもしれません。

だからこそ、「鉄分を補うため、食事内容にも気をつかっているけど、健康診断でいつも“貧血”と指摘される…」とやるせなさを感じることもあるのではないでしょうか?

残念なことに、補う量を増やしても、それ以上に、失われる量も増しているのであれば、問題は解決しません。

もしかすると、“いつもの貧血症状”は、食事内容に問題があるのではなく、出血量を増加させる他の原因が、あなたのカラダに潜んでいる兆候の可能性もあります。

 
3. 予防できない貧血症状

貧血の症状や、健康診断での指摘を改善しようと自分なりに取り組んできた鉄補充対策。

「でも、変わらない…」

素晴らしい対策ですが、変わらないのであれば、以下の病気が潜んでいるカラダからのサインかもしれません。

3.1 子宮筋腫の概要
30歳以降の女性では、3人に1人は子宮筋腫でると言われているほど、私たちの日常に潜んでいる可能性がとても高い病気です。

病気といっても、良性の腫瘍であるため、症状の有無や大きさによっては、そのまま経過を見るという医師の判断が多いのも事実。

子宮筋腫は女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっているため、エストロゲン分泌量が低下するメノポーズ世代では、筋腫自体が退縮することもあります。

3.2 貧血症状の原因
子宮筋腫があることで多く見られる症状は、生理の時の出血量増加。この症状は、子宮の内側の表面積が大きくなることで発生します。

出血量が持続的に増加することで、慢性的に体内の血液量が減少した状態となり、貧血症状として現れます。

 
4. 注意したい随伴症状

子宮筋腫の症状として特徴的なものは、貧血症状だけではありません。

以下の症状がある時は、ライフスタイルを調整し様子を見るだけでは解決できないケースが多いのが現実です。

1. 下腹部の膨満感
2. 下腹部痛
3. 腰痛
4. 頻尿(トイレが近い)
5. 便秘
6. 月経困難症

筋腫の成長と共に大きくなる腹部膨満感。

筋腫内で出血が起きたり、酸素不足に伴い発生する痛み。

腰部にある神経を圧迫することによって痛みとして感じる腰痛。

便の通り道、直腸を圧迫することによって起こる便秘。

筋腫が膀胱を圧迫することによって発生する頻尿。

実は、生理中に起こる頭痛や吐き気、疲れやすさといった月経困難症が原因である可能性もあります。

子宮筋腫の症状は、筋腫が子宮のどの部分に発生したかによっても異なり、その約半数は無症状。

基本的には、良性の腫瘍で、その程度によっては、治療を施さずに経過観察となる場合も多い子宮筋腫。

一方で、不妊や流産・早産の原因となるケースも発生します。万が一の予期せぬ事態を避けるためにも、早期発見が鍵となります。

では、実際に、どのように対応すれば、早く発見できるのでしょうか?

まず第1に、健康診断の結果で、血色素量(ヘモグロビン値)が低下し、「要受診」の判定の際は、ライフスタイルに気をつけるだけではなく、子宮筋腫の可能性も考える必要があります。

いつもとは違う、生理にまつわる上記のような症状が、2~3か月以上続くのであれば産婦人科医を受診すべき目安。

2つ目は、子宮頸がん検査で細胞診と一緒に行われる内診や人間ドック等で超音波検査を受けてみること。

無症状のケースが約半数にも上る子宮筋腫。静かに待ち伏せる筋腫をいち早く見つけるポイントです。

最後に、敷居は高いかもしれませんが、検査データと自覚症状、年齢なども考え合わせて、産婦人科医を訪ねてみることをおすすめします。

 
5. まとめ

子宮筋腫は、良性の腫瘍であり、症状も無く、小さいものであれば、治療を必要とせず、鉄剤の補給や経過観察のみとなる場合も多いのが実際。

とにかく、症状があったり、健康診断で指摘を受けているのに、「大丈夫」と自己判断して放っておかないことは、あなたの現在と未来のカラダのために必要最低限の行動。

打つべき対応はした上で、心配し過ぎずに「大丈夫!」と自信を持って自分自身に言えるマインドが、カラダもココロも、将来、ママになるための準備を整えるためにも、最もスマートなメソッドです。

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