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【女性ホルモン】女の一生とエストロゲン

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【女性ホルモン】女の一生とエストロゲン

女性ホルモン」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「エストロゲン」ではないでしょうか?

大豆イソフラボンがエストロゲンに似た働きがあると話題になったり、何かと気になる存在です。

エストロゲンは、幼少期からマダム期、おばあちゃんになるまでの長いお付き合いとなるホルモン。

その働きなど正体を探ってみましょう。

目次

1.エストロゲンとは?
2.女の一生とエストロゲン物語
 2.1 幼児期6歳以降
 2.2 思春期18歳まで
 2.3 18歳~30歳代前半
 2.4 30歳後半~40歳代
 2.5 更年期40歳代後半~50歳代
 2.6 60歳代以降
3.私たち守るをエストロゲン
 3.1 コレステロールとエストロゲン
 3.2 カルシウムとエストロゲン
4.イソフラボンとエクオールとは?
5.まとめ

 
1.エストロゲンとは?
エストロゲンは、コレステロールを原料とし合成されるホルモンで卵巣から分泌されます。別名は卵胞ホルモン

エストロゲンは、初経や乳房の発達といった第二次性徴を促し、思春期以降に分泌が増加します。

正常な月経サイクルは、25日~38日で、2大女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌バランスによって一巡。

また、男性に比べて約3.6倍も発症のリスクが高い片頭痛は、エストロゲン分泌の急激な低下によっても誘因されます。月経サイクルでは、排卵時、月経開始時にエストロゲン分泌が低下するため、片頭痛が起こりやすくなります。

同じく、エストロゲン分泌が急激に低下してくる更年期でも片頭痛の症状が強くなるという報告も。

まさに、わたしたち女性のココロとカラダを支え続けてくれるパートナーであると共に、影響力の大きい存在です。

 
2.女の一生とエストロゲン物語
2.1 幼児期6歳以降
年長さんから小学校入学頃、からだの中では性差による変化が起き始めます。

卵巣にある多数の卵胞に卵胞刺激ホルモンが働きかけ、エストロゲン分泌を促します。

ここから、私たちのからだを支えるエストロゲンとのお付き合いが始まります。

2.2 思春期18歳頃まで
中学校に上がる頃、エストロゲン分泌は増加し、12~13歳頃に第二次性徴を促し、初経が始まります。

10歳未満で初経が来ることを「早発思春期」と呼び、14歳までに初経が無いことを「遅発思春期」、その後、満18歳までに初経が無いことを「原発性無月経」と言います。

これは、「早発思春期?」「遅発思春期?」と思ったら、小児科の内分泌専門医へ相談、または、かかりつけの小児科医に相談の上、紹介してもらいましょう。

2.3 18歳~30歳代前半
高校卒業から大人の階段を上る時期、月経サイクルが安定し確立されます。

ここから、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌バランスによりココロとカラダにも変調がもたらされます。

月経に伴い、月経サイクル前半には、頭痛、むくみ、便秘、下腹部痛、胸の張り等カラダの変調が、また、イライラ感、抑うつ、不安、集中力低下等のココロの変調が起きてきます。

これらの症状は、PMS( premenstrual syndrome )月経前症候群と呼ばれ、軽度なものまで含めると女性の50~80%に見られます。

2.4 30歳後半~40歳代
エストロゲンは20~30歳代をピークとし、40歳を超えると徐々に低下を始めます。

この時期は、子育て・妊娠・出産・キャリア形成と女性にとっては、仕事・家庭のバランスが過密になる時です。

本来は、最もサポートが必要な時期。

マルチタスクをこなしながら、周囲の理解やサポートが得られないことがストレスとなり、PMSの症状が強くなったり、月経困難症、月経不順と月経サイクルにも不調和が生じやすくなります。

2.5 更年期40歳代後半~50歳代
今までの経験をもとに輝きが増す時期であると同時に、社会的にも家庭内でも責任が大きくなり、ココロにもカラダにも負荷が加重になる時期。

さらに、私たちのメインサポーターであるエストロゲンの低下が始まります。

エストロゲンが急激に低下し、ストレスも加わることで、発汗、不眠、ほてり等、いわゆる、更年期障害症状が引き起こされます。

2.6 60歳代以降
日本人女性の平均寿命は2019年時点で87.45 年

2022年には87.87歳まで延びると予測されており、年々平均寿命が延長・更新されています。

60歳代を老年期と呼ぶのもためらうくらい…。

一方、カラダの中では、私たちを支えるエストロゲンは減っていきます。

また、筋力の低下も起きてきて、頻尿や尿漏れ、めまい、息切れ、不眠等様々な症状が出現してきます。

閉経後は、コレステロールを材料にして合成されていたエストロゲンの減少により、使い道が閉ざされたコレステロールが血中に放出され、動脈硬化を促進させます。

健康診断の結果によっては、循環器内科、代謝内科をご受診の上、医師にご相談ください。
 
3.私たちを守るエストロゲン
3.1 コレステロールとエストロゲン
40歳以降、エストロゲンの減少に伴い、相反して、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロールは増加し始め、閉経後から60歳代にかけてピークとなります。

LDL(悪玉)コレステロールは過剰になると心筋梗塞や脳梗塞等の動脈硬化を引き起こします。

「夫はいつも健康診断でLDLコレステロールが高い」とパートナーの心配ばかりしていたワタシから、年齢と共に、“わたしのからだ”にしっかりフォーカスし、チェックアップ結果を確認、対応していく必要があります。

なお、LDLコレステロールは遺伝的に高いケースもあり、40歳未満でも180~200mg/dl以上が続いている時には、洋菓子、スナック菓子に比重をおいた食事になっていないか?を振り返ると共に、内分泌・代謝内科や循環器内科を受診し医師に相談してみましょう。

3.2 カルシウムとエストロゲン
カルシウムは骨や歯を形成するのに重要な栄養素ですが、体内への吸収が難しいという一面があります。

エストロゲンは、カルシウムの吸収をサポートしてくれる何ともありがたい存在。

でも、年齢と共にエストロゲンの分泌が減少し、カルシウムも吸収されにくくなります。

結果として、骨の質が低下し、骨粗鬆症を発症しやすい状態へ。
40歳以降は、市区町村の健康診断や、人間ドックで骨密度測定を調べることも大切です!
 
4.大豆イソフラボンとエクオールとは?
大豆イソフラボンとは、強い抗酸化作用を有するポリフェノール・フラボノイド類の一種で、大豆の胚芽に多く含まれています。

化学構造が女性ホルモンと似ており、カルシウム吸収を助ける等カラダに対する働きも同様に類似しているため、植物エストロゲンと呼ばれています。

大豆イソフラボンは、腸内細菌の作用等により腸管から吸収されます。そして、腸内細菌の作用により「エクオール」という代謝物に変換されます。

女性ホルモンに似た働きを持っているのは、実は、この「エクオール」なのです。

でも、約半数の方は、大豆イソフラボンからエクオールに変換することができないと言われています。

「大豆製品たくさん食べているけど、効果を感じない…。」とお困りの方は必見!

現在では、エクオールを作り出せているかを簡単な尿検査で知ることができますので、測定し、必要に応じて、サプリメントを摂取する等の対策もできるのです!
 
5.まとめ
カラダの中は年齢と共に変化していきますが、不足しているものを補充してあげたり、運動を定期的に行ったり、栄養バランスを整えてあげることで、年齢は重ねても、いつまでも美しいココロとカラダをキープすることは可能です。

「もう年だから…」という呪縛にとらわれず、カラダとココロの仕組みを知って、いつまでも「自分らしいわたし」で輝きましょう!

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医療・保健の国家資格を有し、医学系学会で学びを深め、グローバルでクリエイティブな環境、読書とアート、世界の建築と庭園、お料理とグローカル食材をこよなく愛する運営者wanobiが、これまでに培った知識と経験、学びのアップデートを基に、女性・こども・家族のココロとカラダにとって大切な情報をお伝えします。日・仏・英3か国語で運営

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