瑞々しい透明感のあるお肌をめざして、外からは、ローション、オイル、パックなどでたっぷり贅沢に水分補給!
でも、お顔だけではなく、カラダ全体への水分補給はいかがでしょうか?
歩くだけでもちょっと汗ばむこれからの季節。思っている以上に、カラダの中から水分は失われています。
実際にどれくらい失われているのでしょう?どのくらい補わなくてはいけないのでしょうか?
ミネラルウォーターが良いのかな?ミネラルウォーターならどれを選ぶ?など、お水に関するギモンにお答えします。
目次
2. 失われる水の量
2.1 年齢と共に失われる水の量
2.2 1日に失われる水の量
3. 必要な水分摂取量
4. どちらが良い?水道水 vs ミネラルウォーター
4.1 使い分けている?水道水とミネラルウォーター
4.2 ミネラルウォーターの分類
5. まとめ
1. 水の役割
カラダを構成する成分の中で最も大きな割合を占めるのが水。
血液・筋肉・骨・皮膚など、カラダのあらゆる部分に分布して、生きるための活動を支えています。酸素と共に無くてはならない存在。
水には、あらゆる物を溶かす力が備わっています。
その力を活かして、血液中では、栄養素や酸素を取り込み、全身へ運び届けるロジスティクスの役割を。また、比熱や気化熱が大きいため外気温の影響を受けにくいという特徴と、カラダを動かした時などに発生した熱を素早く全身へ拡散できる能力を活かして、体温を一定に保つ内部統制の役割を担っています。
2. 失われる水の量
2.1 年齢と共に失われる水の量
私たちのカラダは水で出来ているといっても過言ではありません。
おとなのカラダの約60%は水。
「半分以上も!?」と驚かなたのではないでしょうか。実は、年齢の経過と共に、徐々に、しかし、確実に、水分量は減っています。
概ね65歳以上の高齢者では、約50%程度。一方、生まれたての赤ちゃんでは80%以上、1歳未満でも70~75%程度が水!
ここで注意したいのは、こどもと高齢者の脱水症状。
高齢者は喉が渇いたという感覚の衰えによる飲水量の低下が主な原因。
こどもも体内の水分量が多いからと安心はできません。知らず知らずのうちに失われる水の量は、おとなのなんと2倍!一度にたくさん飲めないため、細目におとなが注意しながら水分を与えてあげましょう。
そして、水分を蓄える筋肉量が男性に比べて少ない私たち女性のカラダの水分量は約55%程度と低めになっています。
2.2 1日に失われる水の量
おとなが1日に失う水の量は、2,200~2,500mlです。
水分はいつ失われるのでしょうか?
お手洗いで排泄した時に、約1,000~1,500ml。それ以外にも、呼吸をすることで、更には、皮膚からも1日あたり約800~1,000mlもの水分が失われています。汗をかいた時には、これにプラスした量の水分喪失。
思っている以上に水分は失われています。
3. 必要な水分摂取量
失われる水の量と同じ量を補給することでカラダの潤いは保たれます。
2,200~2,500ml
外からの水分補給だけではなく、食事を摂って、栄養素が代謝されることで、体内で発生する水も含まれます。
この代謝水と食事から得られる水分を除いて、飲料として取るべき水分摂取量は、1,400mlほど。
ここで注意したいのは、男性の意見でよくありがちな、「アルコールも水分でしょ?」の発言。アルコールもカフェイン飲料も利尿作用が強いため、“水分”として飲んでいるつもりでも、飲んだ以上に排泄して、知らず知らずのうちに脱水症状を招く原因となりますので、ご注意を!
4. どちらが良い?水道水 vs ミネラルウォーター
4.1 使い分けている?水道水とミネラルウォーター
蛇口をひねれば出てくる安全な水道水。水質は、WHOが策定した飲料水水質ガイドライン等に基づいて、厚生労働省が安全に飲める水質基準を設け、各都道府県の水道局は、それに応じて水道水を提供しています。
「飲む」という点からは安心できても、「おいしさ」という観点からはどうでしょうか?
「おいしさ」の目安となるのは、匂いと水の硬度。
匂いの原因の1つは、細菌の消毒に用いられる塩素。WHOのガイドラインでも、安全な飲水のために推奨されている消毒法ですが、やはり、飲食に使うとなると気になるもの。
そして、硬度。水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの量を炭酸カルシウム(CaCO3)に変換して表した数値が硬度です。詳しくは、「お通じの改善」の記事に記載していますので、そちらをご覧ください。
軟水は、その呼び名の通り、口に含んだ際に柔らかく感じ、味はまろやかです。一方、硬水は、石灰質の地質を長い時間かけて水源に到達した水。その味にも深みとコクが生まれます。
毎日の飲水。しかもカラダにとっても重要。せっかくなら「おいしさ」も追求したい。そこで、匂いと硬度の課題を解決してくれるのが、ミネラルウォーターです。
硬水は、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれるため、乳製品などが苦手で多少カルシウム不足な方や、お通じに課題のある方にも、適量用いることでメリットを享受できます。
ちなみに、東京の水道水は、日本国内では販売終了となったフランスのナチュラルミネラルウォーター、ヴォルビックと同等の硬度。
匂いが最大の課題と感じている方は、浄水器を用いることで解決できるかもしれません。
個人的には、お料理用にポット型浄水器、飲水用には炭酸有り無し双方のナチュラルミネラルウォーターを活用しています。
4.2 ミネラルウォーターの分類
ボトルに入って販売されているものを「ミネラルウォーター」とひとまとめに呼んでいませんか?
実は、その呼称の裏に、どのような品質であるかのヒントが隠されています。以下の表は、環境省により発表されている分類をもとに作成しました。ご参考まで!
ナチュラルウォーター | 沈殿・濾過・加熱殺菌以外の処理をしていない水 |
ナチュラルミネラルウォーター | ナチュラルウォーターのなかでも、ミネラルが天然の状態で溶け込んでいる水(地下で滞留または移動中に無機塩類が溶解したもの・鉱水・鉱泉など)。天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む。 |
ミネラルウォーター | ナチュラルミネラルウォーターを原水に、ミネラルの調整を人為的に行った水(複数の原水の混合・ミネラル分の調整・曝気・オゾン殺菌・紫外線殺菌等) |
ボトルドウォーター | 先の3種類の水以外で、処理方法の限定がない引用できる水。採水地は記載できない。(原水は水道水など飲用できればなんでもよい) |
なお、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター以外のものに対する「自然」、「天然」の用語及びこれに類似する用語は表示が禁止されています。
みなさんが飲んでいる「ミネラルウォーター」のラベルをちょっと確認してみませんか?
5. まとめ
水分とは言っても、糖分の含まれた飲料はカラダへの吸収も良く、血糖値の上昇と虫歯の原因を作ります。
お酒が好きな方は、「アルコールも水分でしょ?」と仰いますが、排尿量が増加し、結果として脱水状態を招き易くなります。
「水分」であれば何でも良いという訳ではありません。
ただし、加糖飲料水やアルコールは絶対にダメという訳でもありません。1日の摂取量を決める、飲む量を減らす、飲んだ後はしっかり歯磨きをするなどちょっとしたルールを決めることから始めてみても良いかもしれません。
腸活にも水分補給は重要なポイント!腸活はお肌の状態も整える。
そして、紫外線などのストレス下に晒されるお肌への水分補給はカラダからでは十分ではありません。皮膚の外側から化粧水で水分を与え、オイルやクリームで油分と水分バランスをしっかり整えてあげましょう。
わたし自身を潤しながら、お子さんやご主人の水分についても考えてみませんか?