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サイクリングでサスティナブルなHAPPY Cycleが生まれる!

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サイクリングでサスティナブルなHAPPY Cycleが生まれる!

多くのサイクリストが行き交う光景と言えば、かつては、東南アジアや中国など、主な交通手段が自転車または自動二輪車に限定されていた国々。

そして、西側諸国では唯一、オランダ。犠牲者の多くは、幼い子どもであり、多発する痛ましい交通事故死を社会問題として捉え、1970年代初頭、より安全な交通環境の構築を目指して、自転車文化を積極的に導入したという経緯があります。

昨今では、その様相に変化が。

山積する都市部の課題、渋滞やラッシュアワー、さらには、気候変動問題も後押しし、欧州の省庁を中心に、挙って、サイクリスト、そして、みんなに優しい街づくりに注力。大きな変革の兆しが見え始めています。

WHOもヘルシーアクティビティとして推奨するサイクリング。

サイクリストフレンドリー都市世界ランキングBEST20と共に、サイクリングの効果や、楽しく日常生活に取り入れるための方法をお伝えします。
 

目次

1. サイクリングとSDGs
2. 世界の動向
2.1 自転車フレンドリー都市・世界ランキング
2.2 東京のサイクリング事情
3. サイクリングで期待できるココロとカラダの変化8選
4. 実践!ヘルシーなサイクリングライフ
5. まとめ

 

1. サイクリングとSDGs(Sustainable Development Goals)
目標達成を2030年と定め、世界各国が一同に取り組む、持続可能な開発目標SDGs。健康、経済、環境、教育、雇用、ジェンダーバランスなど、取組目標は17項目に分類されています。

17目標中、サイクリングは、11分野の目標達成に関わっており、改善に寄与すると言われています。

サイクリングによって改善が見込まれる11分野のとは?

【目標1】貧困の終焉

【目標2】飢餓の終焉・安全な食糧供給・持続可能な農業

【目標3】健康的な生活と福祉

【目標5】ジェンダー平等

【目標7】適切なエネルギーへのアクセス

【目標8】経済成長と完全雇用

【目標9】レジリエントなインフラ整備とイノベーション強化

【目標11】安全で持続可能な居住環境の形成

【目標12】持続可能な消費と生産

【目標13】気候変動対策

【目標17】グローバルパートナーシップの活性化

自転車は、比較的、どこでも誰でも年代・性別を問わず、アクセス可能な移動ツール。排気ガスも騒音も出さず、駐車スペースも小さくて済む省エネツールでもあります。更には、ウェルネスの観点からも、日常生活行動と身体活動の間に位置し、継続的に取組む手段として理想的。

まさに、私たちの健康にも、地球環境にも、なくてはならない、小さな重量でSDGs に大きく貢献できる、持続可能なモデルアイテム。
 

2. 世界の動向
WHOは、身体活動として最低限必要な運動量を「中程度の有酸素運動を週150分から300分実施すること、または、強度の高い有酸素運動を成人では75分から150分、幼児期から思春期までは60分実施すること」と推奨しています。

欧州では、地球・都市問題と健康課題の同時解決を目標とし、28か国が参集するサイクリング・プロモーション高官級会議を開催。2021年時点で既に第5回目を迎えています。各国共通のマスタープランも提示されており、省庁挙げての取組として、変革に対する意識の高さが伺えます。

オランダと共にサイクリング・サイクリストフレンドリーな国デンマークから、最もサイクリストフレンドリーな都市ベスト20のランキング「The Copenhagenize Index」が発表されています。早速、見てみましょう!日本の首都、東京はランキングしているでしょうか?

2.1 自転車フレンドリー都市・世界ランキング2019
The Copenhagenize Index(ザ・コペンハーゲナイズ・インデックス)は、600国以上の居住者数600,000人以上を抱える首都または都市のデータベースをもとに、115か国を抽出し、13項目から成るパラメータを用いて、サイクリング環境を採点・評価したランキング。2019年度の結果は以下の通りです。

[BEST10]
1位 コペンハーゲン(デンマーク)

2位 アムステルダム(オランダ)

3位 ユトレヒト(オランダ)

4位 アントワープ(ベルギー)

5位 ストラスブール(フランス)

6位 ボルドー(フランス)

7位 オスロ(ノルウェー)

8位 パリ(フランス)

9位 ウィーン(オーストリア)

10位 ヘルシンキ(フィンランド)

さすがはツールドフランス開催国!フランスから3都市がランクイン!

なるほど、美食の国フランスでスリムな体型を維持している女性が多いヒミツ(秘訣)が実はここに隠されているのかもしれません...!?

オランダも初志貫徹の素晴らしいお取組み!

東京は…?

続いて、BEST11から20位も見てみましょう。

[BEST11-20]
11位 ブレーメン(ドイツ)

12位 ボゴタ(コロンビア)

13位 バルセロナ(スペイン)

14位 リュブリャナ(スロベニア)

15位 ベルリン(ドイツ)

16位 東京(日本)

17位 台北(台湾)

18位 モントリオール(カナダ)

19位 バンクーバー(カナダ)

20位 ハンブルグ(ドイツ)

16位にランクイン!

2.2 東京のサイクリング事情
自転車でお出かけしようと思っても、駐車禁止ラベルが貼られたり、レッカー移動されたり、路上駐車の車が連列していたり、猛スピードで近寄る車があったり、道幅が狭いなど、サイクリング意欲を阻む要因が街のあちらこちらに存在している…。

それはもう、かつての光景であり、過去の話し…になりつつあります。

駐輪スペースは商業施設や路上にも点在しており、都心部では、車道と歩道から分離されたサイクリングロードも整備され、移動手段としてだけではなく、安心してサイクリングを楽しめる環境に変化。

皇居を取り囲む内堀通りでは、基本的に、毎週日曜日10時から16時、平川門から祝田橋の往復約3kmに亘り、車両通行止めとなり、全面的にサイクリストに全車道が開放される、パレスサイクリングも実施されています。

お買い物でも、観光でも、皇居前の広々とした空間を、平和的な環境でサイクリングを楽しむことができる、お勧めイベントです。

それぞれ個性溢れる23区。自転車に乗って、日々、新たな発見が楽しい東京。
 

3. サイクリングで期待できるココロとカラダの変化8選
1) 大腿筋群(太もも)を動かし、ウェイトコントロール。

2) 腓腹筋(ふくらはぎ)とハムストリングスを動かし、血流の改善・むくみの解消。

3) 脚力強化で疲れにくいカラダに変身。

4) 一酸化窒素を放出し、血管のウェルエージング。

5) 日光浴でビタミンDを合成し、骨の形成をサポート。

6) 適度な運動強度で心肺機能の維持・向上。

7) 運動強度に変化をつけて病気の予防。

8) 開放的空間を移動し、メンタル不調を改善。

そして…、エクササイズのご褒美として、美脚効果も期待できます!
 

4. 実践!ヘルシー・サイクリングライフ
シティバイク、スポーティーバイク、マウンテンバイク、レーシングバイク、電動アシスト自転車。自転車の車種は実に様々。まずは、移動を楽しむことが大切。日常使いの自転車を活用しましょう。

「健康」を考えるなら、1回の移動で20分以上継続がマスト。ちょっとそこまでお買い物目的で自転車を使うなら、残念ながら、エクササイズにはなりません…。荷物は気になりますが、徒歩がベターです。

坂道を登っている時に感じる、「ややきつい」「息が軽く上がる」程度が、運動強度としては中等度。

そこで、サイクリングライフをヘルシーに楽しむためには、ちょっとした目的意識が大切です。

例えば…、

「少し遠くのお気に入りエリアへ行く」「通勤時、公共交通機関の混雑を避ける」「あえて坂道を選んで史跡を見学する」「有名な建築物をコンパクトに巡る」「お気に入りカフェをはしごする」「交通渋滞を避ける」「乗換時間を節約する」「新しい発見をする」「やっぱり、ウェイトコントロール!」

サイクリングですべてが叶います。

サイクリングが楽しくなってきたら、バイクの種類を検討、ウェア類なども徐々に揃えたいですね。帰り道の小雨にも対応できるように、レインポンチョもあると便利。
 

5. まとめ
天候に左右される一面もありますが、走行ルートや時間のコントロールなど、フレキシブルに対応可能なサイクリングは、公共の交通機関や自動車移動で感じるストレスから解放されます。

サイクリスト・フレンドリー・シティのベスト10に3都市もランクインしたフランス。フランス人女性たちはどこへでも(日本人が遠い...と考える場所でも)自転車で登場するとの噂も…。メインからデザートまでしっかり食べて食事を楽しんでいるのに、スリムな体型を維持しているの理由は、サイクリング効果かもしれません!?

自転車は、カラダにもココロにもポジティブな変化をもたらしてくれる最高のパートナー。

小回りが利くサイクリングだからこそ、毎日が新しい発見。セレンディピティの確率も高まります。サイクリングで実感する幸せ。とにかく楽しい!毎日の生活に採り入れたい、エクササイズです。

Is green, healthy transport possible?
Yes, it's totally possible!

WHO's answer is here!

自然も楽しみながら、クリーンな環境下でヘルシーな移動は市街地でも可能?
もちろん、可能です!

WHOも推奨するその方法とは?上記hereをクリックの上、回答をご覧ください。

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【参考URL】
UNECE (The United Nations Economic Commission for Europe) https://unece.org/
The 2019 Copenhagenize Index https://copenhagenizeindex.eu/

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医療・保健の国家資格を有し、医学系学会で学びを深め、グローバルでクリエイティブな環境、読書とアート、世界の建築と庭園、お料理とグローカル食材をこよなく愛する運営者wanobiが、これまでに培った知識と経験、学びのアップデートを基に、女性・こども・家族のココロとカラダにとって大切な情報をお伝えします。日・仏・英3か国語で運営

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