毎日のスキンケアに役立つオイル第2編は、忙しい毎日の中で、お手軽にケアし結果を出すための実践編です。
目次
1.1 ホホバオイル
1.2 アルガンオイル
1.3 ローズヒップオイル
2. キャリアオイル・ルーティン作法
2.1 ホホバオイルとアルガンオイル
2.1.1 スキンケア
2.1.2 メイクオフ
2.1.3 ヘアケア
2-2. ローズヒップオイル
2.2.1 スキンケア:FACE部分
2.2.2 スキンケア:FACE全体
2.2.3 スキンケア:BODY
3. 使用する際に注意したいポイント
3.1 ホホバオイル
3.2 ローズヒップオイル
3.3 注意したい共通ポイント
4. まとめ
1.キャリアオイル3選プロファイル
1.1 ホホバオイル
名称は「オイル」ですが、実際は、冷涼な環境下では固形化する「液体ワックス」です。
メキシコやアメリカの先住民族は、長らく、ホホバオイルをスキン・ヘアケア用として、また、消化器系の慢性疾患や感冒様症状に対する治癒薬として活用してきました。
砂漠地帯で育まれる天からの恵みと称されるホホバオイルは、驚異の治癒薬として珍重。
ホホバオイルは、精油を希釈するキャリアオイルとしてBODY&FACEと全身に亘り大活躍。もちろん、ヘアケアとしても用いられます。
効果は期待できる一方、アーモンドオイルなど日常的に使用されるオイルと比較し高価。フェイシャルトリートメント用として限定的に使用。ボディ用として単独で使用されることは少ない貴重なキャリアオイルです。
1.2 アルガンオイル
アルガンオイルの原産国として名高いモロッコのベルベル人の家庭内のみで使われていたアルガンオイル。
その効用は世界中に響き渡り、各国からの需要が高まりました。結果として、一時は、資源の枯渇化が危惧される事態に。現在は、有限な資源を守りながら持続可能な生産高を保っています。
持続可能な生産は、長きに亘って、良質なアルガンオイル搾油の担い手であるベルベル人女性の社会的地位向上を促進。
理性的な生産から得られた収益は、女性の職業・識字訓練やアルガンツリー植林活動に役立てられるなど、教育と経済の好循環が生まれています。
現地の女性たちによる、実際の収穫・搾油の様子は、以下の動画をご覧ください。(解説:英語)
黄金に輝く幻のオイル。搾油量は100gの実から僅か1g。この貴重なオイルがわたしたちの肌を潤します。
1.3 ローズヒップオイル
「ビタミンの爆弾」の異名を持つローズヒップ。
野バラの実を乾燥させ、種子などを取り除き砕いたものをローズヒップ・ティーとして飲用します。
ビタミンC含有量は、なんと、レモン果汁の約20倍以上もの豊かさ!
疲れを癒し、お肌の美しさを保つ、理想的な飲料として女性たちを中心に愛飲されています。
ローズヒップは、飲んでカラダを潤すだけではなく、種子から抽出したローズヒップオイルをお肌に直接つけることで、イキイキとハリのある肌へ導きます。
カラダの内外から女性の美と健康と支える最強のサポーター。
2. キャリアオイル・ルーティン作法
2.1 ホホバオイルとアルガンオイル
ホホバオイルとアルガンオイルは、共に、お肌に対する吸収・保湿力は高い一方で、サッパリしたテクスチャーの中にサテンのような滑らかさが感じられます。
独特の香りも無く、サッパリとしたテクスチャーのため、単品でダイレクトにお肌をケアすることが可能です。
2.1.1 【スキンケア】
洗顔後や入浴後、ローションでお肌を整える前にホホバオイルを顔全体に塗布するブースター使いがおススメです。保湿力を更に高めたい場合は、化粧水の後にも塗布して、顔全体を手ひらで包み込み、浸透性を高めてあげましょう。
2.1.2 【メイクオフ】
目元・口元のポイントメイク、更には、お顔全体のメイクオフにも使用可能です。メイク部分にオイルをよく馴染ませます。お顔全体のメイクオフは、入浴後やホットパックで温めてから、オイルを全体に馴染ませるとより効果的です。
2.1.3 【ヘアケア】
アウトバスオイルとしての活用法は、軽くタオルドライ後に適量を手のひらに取り、毛先に塗布しドライヤーで仕上げます。傷みやすい毛先を保護。
2.2 ローズヒップオイル
独特の香りと発色があるため、単品でダイレクトに使用するよりも、他のクリームやオイルにブレンドして使用し、週末などの集中ケアとして単品でケアすることをおススメします。
2.2.1 【スキンケア:FACE部分】
目元や口元など気になるところにポイント使い。指先にオイルをつけ、軽くタッピングをするように馴染ませます。エイジングケアに最適!
2.2.2 【スキンケア:FACE全体】
お肌の状態や季節に合わせて、2~3滴を手のひらにとり、お顔から首元にかけて包み込むように馴染ませます。化粧水の前後どちらでもOK!
ただし、独特の香りが多少あるため、気になる方は、ご利用中のクリームまたは乳液に2~3滴下、希釈して使用すると保湿性も高まり一石二鳥。特に朝は、こちらの使用方法がおすすめ!
2.2.3 【スキンケア:BODY】
乾燥が気になる脚、肘、膝などカラダ全体に潤いを与えます。冬季はボディークリームに5~6滴混ぜて使っても良いでしょう。
3. 使用する際に注意したいポイント
3.1 ホホバオイル
接触性皮膚炎を惹起する可能性を示す報告があります。アトピー性皮膚炎、敏感肌の方は、トライアルとして、少量を部分的に使用し、反応を確認してから使用範囲を広げましょう。
3.2 ローズヒップオイル
βカロテンを豊富に含むため自然なオレンジの色合いがあります。色移りなどが気になる方は、眠る時に、枕やブランケットをタオルカバーしましょう。
また、ローズヒップオイルは酸化しやすい特性があります。開栓後1か月強で使い切ることを目安として下さい。
3.3 注意したい共通ポイント
ご紹介したホホバ・アルガン・ローズヒップを含む全てのキャリアオイルおよび精油は、“自然由来の成分”“非化学合成品”であることを理由に、あなたにとって常に安全・安心なものとは限りません。
特に、未精製のキャリアアイルには非常に多くの成分が含まれているため、皮膚への刺激となる場合もあります。
ご利用に際しましては、使用前に、腕の内側部など柔らかいお肌の部分で少量ためしてからお顔や広範囲の部位に使用することをおすすめします。
また、使用後に、お肌のかゆみ、発赤、違和感がある場合は、ご利用を控え、皮膚科専門医にご相談ください。
4. まとめ
滋養ゆたかなキャリアオイル。毎日のスキンケアに取り入れることで、乾燥を防ぎ、適度に保湿を促すことで健やかなお肌の状態を保ちやすくなります。
一方で、その豊富な成分ゆえに、お肌に刺激を与えてしまう可能性も否定できません。
ご自身のお肌の状態、使用量、品質を確認し、あなたに合った使用方法を見つけてみましょう。
最終回第3編「品質編」では、クオリティーの高いキャリアオイル・オーガニックコスメに出会うためのメソッドについてお伝えします。