「ストレスも原因になりますよね」
生活習慣病のリスクを説明する際、度々聞かれるフレーズ。
8から9割は、その他のライフスタイルが原因であることが多いのが現実ですが、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の背景には、ストレスが増悪の引き金を引となっているケースも見受けられます。
特に、ホルモン（内分泌）が関係する病気では、ストレスが大きく関与している場合もあるのが現実。
今回は、「ストレスは万病のもと」と言われる所以、そして、女性のココロとカラダに与える影響と解決策について、ナビゲートします！
目次
2. ストレスが女性のカラダに与えるインパクト
3. ストレスで揺らぐ自律神経
4. 避けては通れないストレス！どうする？
5. まとめ
1. そもそもストレスとは？
ストレスは、外的・内的刺激によりココロとカラダにかかる負荷を表す言葉。負荷の大きさ、個人のストレス耐性に応じて、ココロとカラダへのインパクト指数は大きく変化します。
ストレスの原因となる、経済・就業状況や家族・友人・パートナー・同僚・上司との人間関係、健康状態、死別・離婚など重大なライフイベントなどをストレッサーと呼びます。
マイナスの要素だけではなく、結婚・昇進などによる周囲からの期待度の高さといったポジティブな因子もストレッサーとなり得る要素の１つです。
2. ストレスが女性のカラダに与えるインパクト
ココロとカラダへストレスが加わると、副腎皮質からストレスホルモンの異名を持つ糖質コルチコイドが分泌され、ストレスに対抗しようと果敢に挑みます。
糖質コルチコイドは、ストレスを発端として、女性ホルモン・甲状腺ホルモンと同様に、視床下部から脳下垂体前葉に至る刺激伝達ルートを介して分泌が調整されています。
視床下部は、間脳の下部に鎮座するホルモンの最高中枢司令塔。ここは、神経系と内分泌系（ホルモン）を繋ぐ重要な場所でもあり、自律神経ルートと血行ルートに分かれて、体内環境を微細に調整しています。
常にストレス刺激に曝されているホルモン分泌の伝達ルート。
少量でもココロとカラダに大きなインパクトを与えるホルモン。日々感じるストレス、意外と侮れません。
3. ストレスで揺らぐ自律神経
自律神経系は、仕事・戦闘モードのアグレッシブな交感神経と休息・余暇モードのトレランスな副交感神経が交互に働いて、カラダを健康な状態に保つシステム。
交感神経と副交感神経のオンオフモードがバランス良く稼働している時は、ワークライフバランスも良好な状態です。
一方で、ストレスフルなライフスタイルは、交感神経が常にオンの状態が続いるため、ココロもカラダも疲弊した状態へ。
自律神経の中枢部である視床下部は、呼吸も管理しています。交感神経が優位な時、呼吸は浅く速くなります。
この状態が続くことで、幸せホルモンのセロトニン分泌が減り、メンタル不調に陥りやすい結果に。更には、酸化ストレスを受けやすく、活性酸素の大量発生にも繋がり、脳も疲弊した状態へ。
「何か最近疲れやすい」と感じるのは、もしかすると、年齢のせいだけではないかもしれません。
4. 避けては通れないストレス！どうする？
ストレスは避けては通れません。でも、上手くコントロールすることはできます。
日常生活ですぐに取り入れられる３つのメソッド！
３つのメソッドは、ストレスを上手くコントロールするためのメソッドであると共に、わたしたちのカラダを作る約40兆個の細胞の活動源となる酸素を全身へ効率よく送り出すためのメソッドでもあります。
わたしたちのココロとカラダは視床下部の指令（司令塔）のもとに分泌されたホルモンによって左右されます。
一方で、３つのメソッドを上手く活用し、わたしたちから司令塔に対して「ウェルビーイングなココロとカラダの状態を望む」と要望を発信し、ポジティブな変化を生み出すことは可能です。
３つのメソッド、どれか１つからでも、早速今日から始めてみませんか？
5. まとめ
「ストレスは万病のもと」でもありますが、ライフスタイルを整えることでストレスは軽減します。
ライフスタイルを整えてストレスが軽減しても、あなた以外の家族やコワーカーなどが大きなストレッサーとなっているのであれば、万病のもととなるストレスの解消は難しいのが現実…。
でも、ストレスフルな毎日を上手く乗り越えているあなたをお手本に、ライフスタイルを整えるひとが増えれば、不要なストレッサーは縮小されるはず。
まずは、あなた自身から、折れにくい、しなやかなココロとカラダを築き上げることが先決です。
結果として、「程よいストレスは人生のスパイスであり自分を成長させるもの」と考え、振り返りができるポジティブな明日が近づいてきます。
