年末年始は、クリスマスや年越しなど、アルコールを頂く機会が増える時期。
コロナ禍で飲食店に於けるアルコール提供が制限される中、Zoom飲み会なども方々で開催され、アルコールは私たちのコミュニケーションを円滑にするツールとして認知されています。
一方で、“ 飲みすぎ ” がもたらすカラダへの影響も心配・・・。
アルコールが女性のカラダとお肌に与える影響を確認しながら、美味しく頂くためのポイントを見てみましょう。
目次
2. アルコールはポイズン?メディシン?
2.1 ポイズン論
2.2 メディシン論
2.3 結論!
3. 女性のためのヘルスコンシャスなアルコール量
4. 七草粥と始めるヘルシーライフ!Dry January
5. まとめ
1. 美味しいお酒!カラダの中でどのように変化する?
芳醇な日本酒やワインの香りや風味は、メインとなるお肉、お魚料理とも相性が良く、食欲増進、そして、食卓での会話にも和やかな雰囲気を添えてくれます。
一方で、飲み過ぎたと感じた翌日は、頭痛や吐き気、眠気などの不快な症状と共に目覚めたという経験はないでしょうか?
一体この不調の原因は何でしょう?
アルコールが、カラダの中で、どのように変化し、吸収されているのか、その様子を覗いてみると原因が見えてくるかもしれません。
アルコールは、消化されることなく、約20%程度は胃、残りの約80%は小腸で吸収されます。
吸収されたアルコールの約10%程度は体外に排出されますが、残りのほとんどは、沈黙の臓器と言われる肝臓に代謝が一任されます。
アルコール代謝の過程には、毒性のあるアセトアルデヒドが関り、肝臓への負担は更に増大。飲みすぎた後の頭痛や吐き気、眠気などの症状は、アセトアルデヒドの分解が追いついていない結果として現れます。
あなたの周りで、お酒を飲んだ後に、顔が赤くなったり、眠気や吐き気、頭痛を催しているひとはいませんか?
このようなお酒のお付き合いでの一場面。日本人の約40%程度は、遺伝的にアセトアルデヒドを分解する力が弱い “飲めない”背景を持っているからなのです。
あなたのパートナーは無理して飲んでいませんか?パートナーの体調変化も要チェックですね。
2. アルコールはポイズン?メディシン?
2.1 ポイズン論
百薬の長の異名を持つアルコールですが、お酒に弱いタイプのひとがお付き合いで飲酒を続けると、食道や胃などの消化器系のがんに罹りやすくなります。
お肌の透明感にも一役担い“肌のビタミン”の異名を持つナイアシン。肝臓に多く存在し、アセトアルデヒドの分解にも関わっています。肝臓に負担が重くのしかかると、ナイアシンやその他のビタミン、ミネラルの活性低下の原因となり、お肌の健康にも悪影響。
さらに、就寝前の飲酒は、睡眠の質を低下させるため、知らず知らずのうちに1日のパフォーマンスやお肌に対して負担をかけている結果に。
「早くママになりたい!」希望があるひとは、アルコールを多く摂りすぎることで、排卵の機能が障害されるため要注意。
過度なアルコール量は、エストロゲンを増加させるため、エストロゲン依存性の病気である乳がんなどの発症リスクを上げる原因とも言われています。
2.2 メディシン論
適量範囲内での飲酒は、緩やかにエストロゲンやHDL(善玉)コレステロール値を上昇させることが、アルコールは百薬の長と言われる所以。結果として、血管のエイジングである動脈硬化の進行を緩やかにすると考えられています。
日常生活においては、会話を潤滑に進め、コミュニケーションに役立つなど、社会文化的なプラス要因が大きいかもしれません。
2.3 結論!
適量範囲でアルコールを頂くのであれば、カラダにも過剰な負担をかけることはありません。一方で、1滴もアルコールを摂らないことで起こる不都合は無いため、お酒に弱い方が無理に飲む必要もありません。
アルコールは、会話と料理に花を添える優れた名脇役という位置づけが良いでしょう。
3. ヘルスコンシャスなアルコール量
具体的にアルコールの適量はどのくらいでしょうか?
肝臓の大きさ、体脂肪量など、カラダのつくりの違いから、男女で許容範囲が異なります。
男性の適量は、1日当たりの純アルコール量は20gまで。日本酒なら1合、ワインならグラス2杯。
1日当たりの純アルコール量が40g以上であれば、高血圧や糖尿病、肝臓病の発症リスクとなります。
一方の女性は、男性の半分量が目安です。食事と共に冷酒用の小さなグラスで1杯、または、ワイングラス1杯程度。
やはり、お食事とのペアリング程度がカラダにも程よい適量なのですね。
4. 七草粥と始めるヘルシーライフ!Dry January
頭ではわかっているけど、年末年始はお付き合いもあるし、1年の締めくくりと開始くらいは、ワイワイ家族や仲間と過ごしたい!飲酒量が増えるのは仕方がない!
そんな声も聞こえてきそうです。
伝統的に、日本では、1月7日の年始に、1年間の無病息災を願って七草粥を頂く習慣があります。イギリスでは、民間団体が主導し、1月は断酒月間のDry January という活動を繰り広げています。
これらの習慣も参考に、ワイワイ楽しんだ後は、1年間にわたって思う存分活躍できるカラダ作りから始めてみるのも良いのではないでしょうか?
5. まとめ
「この料理にはこのお酒が合いそう」とイメージすることも楽しみの一つですが、アルコールがカラダの中でどのように変化し、影響を与えるのかを知って、イメージすることも大切です。
レシピとカラダの両側を照らし合わせて厳選したあなたのための1杯は、知識と経験豊かなソムリエにも引けを取らない、最高のマリアージュを生み出すことでしょう。