「蒸し暑い季節を爽やかに乗り切りたい!」「食欲がない、疲れやすい、集中できない、とにかく暑い!何とかならない!?」
そんなあなたにおススメの過ごしかた。それは、ハーブをライフスタイルに取り入れること。
清涼感たっぷりで、ココロもカラダもスッキリとクールダウン。
消化もサポートするミントについて、コンパクトにまとめてお伝えします。
目次
1.1 種類と特徴
1.2 主な産地
2. 神話・歴史に登場するミント
3. ココロとカラダに与える影響
3.1 機能性成分
3.2 カラダに与える影響
3.3 ココロに与える影響
4. ミントをライフスタイルに取り入れる
4.1 ドリンク
4.2 フード
4.3 ハウスキーピング
4.4 芳香浴
5. まとめ
1. ミントはどんなハーブ?
1.1 種類と特徴
匍匐性のある多年草で、草丈は20cmほどのものから120cmほどの高さに成長するものまで多種多様。日向の湿り気のある肥沃な土壌を好みます。
芳香のある葉を持ち、小さな花を咲かせるミントは、分類が困難なほど近似種や交配種があり、現在確認されているのは約20種程度。
今回は、主要3種、ペパーミント・スペアミント・ハッカについて見ていきましょう。
1.2 主な産地
多種類のミントは、その生息地にも種類によって多少の違いがあります。
【スペアミント:Mentha spicata L.】アメリカ、インド、中国
【ハッカ:Mentha arvensis L.】インド、中国、ブラジル
ペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの交配種。ハッカは、明治時代中期より、北海道でも栽培されるようになりました。
2. 神話・歴史に登場するミント
ミントの学名・ラテン語表記はMentha その起源はギリシア神話にあると言われています。
ギリシア神話に登場する神・ハーデス。妻は全知全能の神ゼウスの娘・ペルセポネー。ハーデスは、メンタ(ミンセ)と呼ばれる妖精に恋をし、これに嫉妬した妻ペルセポネーは、メンタを甘く香るハーブ・ミントに姿を変容させ追放。時は過ぎ、やがて、道端で踏みつけられた時に、メンタは甦ったとされています。
歴史上では、薬物誌で有名なローマ時代の医師であり薬理学の権威・ディオスコリデスが胃部の不調に対しミントを活用。インドシナ戦争の戦渦1950年から1953年、領地トンキンで外科医として活躍したフランスの医師ジャン・バルネも、ミントを胃腸の症状や疲労回復に有効であると示しています。
3. ココロとカラダに与える影響
3.1 機能性成分
ペパーミントとハッカの主な機能性成分は、モノテルペンアルコール類が40%程度を占め、ミントの清涼な香りの特徴となるメントール類が多く含まれています。一方で、スペアミントには、メントール類がほとんど含まれておらず、やや甘さが感じられる香りが特徴。
抗酸化作用が高いフラボノイドを多く含んでおり、ハーブティーとして頂くことで、カラダに上手に摂りこむことができます。
3.2 カラダに与える影響
長い歴史を経て、効果が認められ活用されてきた作用は、胃腸の不快症状の改善など消化活動をサポートする力。ペパーミントとハッカは、数滴ティッシュに精油をドロップし、香りを吸入することで乗り物酔いの症状を緩和します。また、トリートメントに用いることで、筋肉の張りを改善します。
3.3 ココロに与える影響
清涼な芳香で集中力を高め、活力を漲らせ、疲労からの回復を助けます。ここ一番の勝負時、考えに煮詰まった時、気分をスッキリ爽快にさせたい時のサポーター。
4. ミントをライフスタイルに取り入れる
4.1 ドリンク
《ミントティー》
食後に頂くことで消化を助けます。ハーブはドライでも生葉でも美味しく頂けます。
《ナチュラルミネラルウォーター》
朝のお目覚めと細目な水分補給に!炭酸水に生葉を添えて。レモン果汁も入れると風味が増します。
4.2 フード
細かく刻んで、サラダにおすすめ!
《タブレ》
タブレはレバノン料理。最小のパスタ・クスクスをサラダ仕立てにした一品。きゅうり、赤ピーマン、トマト、玉ねぎなどお好きなお野菜と共に、熱湯を加えたクスクスとオリーブオイル、レモン果汁、塩・胡椒などで作ったドレッシングと一緒に細かく刻んだミントを加えて出来上がり!
《ミックスビーンズサラダ》
ひよこ豆、キドニービーンズ(赤・白インゲン豆)などの豆類に細かく刻んだミントを加えて、上記同様のドレッシングであえて出来上がり!
ドライミントを使って、スープやディップにも!
《レンズ豆のスープ》
トルコなど、中近東を中心に食されるスープ。レンズ豆は鉄分や葉酸も多く含まれ、貧血予防にも。タマネギとニンジンをすりおろし、または、みじん切りにして炒め、レンズマメとドライミントを加えて更に炒めます。ホールトマト、または、トマトペースト、塩、胡椒、パプリカパウダー、レッドチリペッパー、カルダモン等、各種スパイス、ドライハーブ、水を加え30分程度煮込みます。仕上げにもドライハーブを添えて、出来上がり!
《ヨーグルトとミントのディップ》
ヨーグルトに塩(少々または無くても可)、胡椒、すりおろしたニンニク、ドライミント、オリーブオイル適量(無くても可)を加えて混ぜ、出来上がり!焼きたてのパンにつけて頂くと絶品。メインの肉・魚料理に添えても美味。
お料理でも、風味を加え、消化・吸収もサポートする脇役ながらフル活躍のミント。独特の清涼な香りから、一見、主張が強く、他の具材とのマッチングは難しそうに思われがちですが、“オトナ”なミントは、TPOに合わせ、ソロでもチームでも活躍できるハイパフォーマンスプレイヤー。
4.3 ハウスキーピング
お掃除の時、除菌と共に芳香が楽しめ一石二鳥なのが、ミントのクリーンウォーター!作り方は簡単!必要な材料は、無水エタノール20ml、精製水(水道水でも可)80ml、ペパーミントオイルまたはハッカオイル10滴、スプレーボトル、この4品だけ。厳密には3品。よく混ぜて使いましょう。
洗面台、キッチンのシンク、ヨガマットのお掃除などに大活躍です。本当に癒される~。
4-4. 芳香浴
ディフューザー(芳香拡散器)またはアロマポットに精油を数滴ドロップ。ペパーミント、スペアミント、ハッカ、いずれでもOK。お目覚め、読書(勉強)、仕事など、アクティブに活動したい時、集中したい時、気持ちの切り替えにおすすめです!
5. まとめ
年中大活躍のミントですが、その清涼感は夏季に最適です!
ライフスタイルの至る場面で活躍するミント。どのように活用するかは、みなさん次第。どんな場面でも、優しくサポートしてくれます。
ウェルビーイングな毎日に取り入れてみてはいかがでしょうか?
最後になりましたが、この度、静岡県熱海市で発生しました土砂災害に際しまして、被害に見舞われた方々のご冥福をお祈りいたします。被災され、不安なお気持ちでお過ごしの方々、ご関係者の皆さまへ、心ばかりではございますが、お祈り申し上げます。
[参考URL]
National Center for Complementary and Integrative Health, U.S. https://www.nccih.nih.gov/