6月4日から10日は歯と口の健康週間
リップや口紅で彩るなど、口元は、目元と共に、キレイのアピールポイントとして重要なポイントメイク部位ツートップ!
おしゃべりする時、大好きな彼と一緒の時、お食事をする時、いつでも気になる歯と吐息。
何かと気になる存在ですが、実は、見た目だけではなく、全身の健康にも深く関わっていることをご存知ですか?
お口のキレイとウェルエージングを同時に進めるためのにはどのようにすれば良いのか?一緒に見ていきましょう!
目次
2.全身の健康に関わるオーラルヘルス
3.予防のためにできること5選
4.役に立つオーラルヘルスケアグッツ4選
5.まとめ
1.歯と口の健康週間とは?
1928年(昭和3年)日本歯科医師会が発起団体となり、「6=む(六)4=し(四)」の数字との語呂合わせで、6月4日を「虫歯予防デー」として啓発を開始。その後、第二次世界大戦下での活動休止を経て、1949年(昭和24年)「口腔衛生週間」として復活を遂げます。2013年(平成25年)からは、現在の「歯と口の健康週間」として、6月4日から6月10日までの1週間、全国各地で、日本歯科医師会や自治体が実施主体となり、お口の予防に関する啓発イベントを開催しています。
2.全身の健康に関わるオーラルヘルス
髪の毛や爪は、皮膚と同じ「ケラチン」というタンパク質の一種でできており、細胞分裂を繰り返しながら、再生し続けています。
一方で、永久歯は親知らずを含め全部で32本。「永久歯」という名前の通り、一生モノであり、言い換えれば、再生できません。
国民の健康を守る厚生労働省は、「60歳で24本以上自分の歯を有している者の割合を50%以上に」という目標を掲げています。
歯の喪失の2大原因は、虫歯(32%)と歯周病(42%)。
虫歯も歯周病(歯肉炎・歯周炎)も歯垢(プラーク)によって引き起こされます。
では、歯垢(プラーク)は、どのようにして作られるのでしょうか?
糖分、特に、砂糖などの甘味料を含む食べもの・飲み物が入ってきたとき、お口の中では、ストレプトコッカス・ミュータンス、別名むしば菌(ミュータンス菌)が惹起され、糖分を分解し、デキストランを主成分とするネバネバ物質を形成します。これが歯垢のもと。
歯垢はむし歯や歯周病のもと。
だから、歯垢をキレイにお掃除するために、食後のハミガキが重要です。
そして、妊娠中は、つわりなどの影響で間食が増えたり、歯磨きがおろそかになったり、また、女性ホルモン分泌バランスの影響等々、何かと、虫歯・歯周病などになり易い時期。
歯周病を放置することによって、妊娠中の方では、早産になったり、低体重児出産の可能性が高くなるといった研究結果もあります。
さらに、血中に入り込んだ歯周病菌の影響により、糖尿病や心筋梗塞・脳梗塞などの原因となる血管のエージング動脈硬化を進めてしまいます。
何気なく行っている日頃のハミガキ習慣が貴く思えてきますね。
3.予防のためにできること5選
むし歯や歯周病を予防するためにできることを5つ厳選しました!
2. 毎日の歯ミガキにプラスケア
3. 栄養バランスの摂れた食事で歯を強くする
4. 定期的な歯科医院受診でチェック
5. 禁煙
1. 毎食後のハミガキ
歯垢を除去するためには、1か所につき約20回程度しっかり磨く必要があります。トータルで、少なくとも3分以上。睡眠中は、唾液の分泌低下に伴い、ミュータンス菌が増加するため、就寝前には、より丁寧に磨くことをおススメします。
虫歯予防効果の高いフッ素入りハミガキ剤の濃度は、成人では、1000ppmから1500ppm程度。なお、フッ素配合濃度は、年齢により配合量目安が設けられています。6歳未満のお子様がいらっしゃるご家庭では、お子様の手が届かない場所に成人用フッ素配合歯磨き剤を保管する工夫も大切です。
そして、泡立ちを良くして“磨いた感”をアップさせる化学成分ラウリル硫酸ナトリウムは、専門家、歯科医師からも配合には疑問の声が多く寄せられています。歯磨き剤選びの参考にしましょう!
今のところ、予防に適した良い歯磨き剤が見当たらず、選ぶのも大変です...。おススメしたいものが見つからないのが本音。かかりつけの信頼できる歯科医、衛生士さんに確認してみるのも1つですね。みなさんから多く質問を寄せられることで、専門職の勉強会等で議題になる可能性が大きく、現状が改善されるかもしれません。
ですが、何はともあれ、虫歯・歯周病予防に歯ミガキは重要です。赤ちゃんの口の中にミュータンス菌は存在しません。唾液を介して移りますので、パパ・ママの食習慣、ハミガキ習慣を通して、お子様の健康を守りましょう。
2. 毎日の歯ミガキにプラスケア
しっかり磨いているつもりでも、歯間や奥歯などは歯ブラシが届き難く、歯垢が残りやすくなります。ハミガキにプラスすると良いケアは、次章でご案内します。
3. 栄養バランスの摂れた食事で歯を強くする
歯と歯ぐきの健康に欠かせない、タンパク質・ビタミン・ミネラルをバランス良く!
【タンパク質】歯を形成する土台
【ビタミン】特に、ビタミンA・C・D・Kが重要!
【ミネラル】特に、カルシウム・鉄・マグネシウム・リン・亜鉛が重要!
栄養バランスの摂れた食事をよく噛んで食べることで、丈夫な歯をつくります。
《噛むことで起きる嬉しい波及効果》
2. 顎の骨や顔の筋肉を鍛える。
3. 唾液分泌を促し口腔内をキレイに保ち、口臭予防にもなる。
4. 満腹感が得られ過食を防ぐ。
4. 定期的な歯科医院受診でチェック
毎日のハミガキ、そして、プラスケアを行っていても、完全に歯垢を取り除くことはできません。また、歯石ができてしまっている可能性もあります。また、知らず知らずのうちに、虫歯や歯周病が進行しているかも!
3か月から6か月に1回は、特に気になる症状は無くても、歯科医を定期的に受診し、オーラルヘルスチェックを受けましょう!
5. 禁煙
タバコを吸うことで毛細血管が収縮し歯ぐきの血流が悪くなります。歯周病菌に対する抵抗力も低下し歯周病になり易い状態に!さらには、口腔がんのリスクファクター。また、口臭の原因にもなります。
4.役に立つオーラルヘルスケアグッツ4選
しっかり磨いているつもりでも、部位によっては磨き残しが発生します。以下のグッツを用いることで、歯垢の除去率が約1.5倍上昇します。毎日のハミガキにプラスケアしましょう!
1. 歯間ブラシ
2. デンタルフロス
3. マウスウォッシュ
4. タン(舌)クリーナー
5. まとめ
リップケアで外から潤し、彩りを与えることも大切ですが、ご自身やお子様の健康にも大きな影響を与えるオーラルケア。
日頃のハミガキ習慣をチェックして、プラスケアを取り入れながら、「痛くなってから行く」歯科医院ではなく、定期的に、かかりつけ歯科医と歯科衛生士さんのプロフェッショナルケアを取り入れることがウェルエージングの最善方法のようですね!